2013年03月18日

しずおか歴史さんぽ

しずおか歴史さんぽ

ちょっぴり懐かしくてお洒落な近代和風建築。静岡県東部地域に現存する、そんな建築物を巡るツアーに同行密着レポート。みなさんも、しずおかの歴史さんぽに出掛けてみませんか。

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2013年03月18日

和風建築のいろは

和風建築のいろは

屋根の形

屋根の形

和風建築の屋根は、一般的に次の3つの形式に分けられ、屋根の形によって建物の印象も変わります。
切妻造り…本を少し開いて伏せたような形の屋根
寄棟造り…大棟から4方向に流れる屋根面をもつ屋根
入母屋造り…上部の屋根面は切妻造りのように2方向に流れ、下部は寄棟造りのように4方向に流れる屋根

唐破風

唐破風

旅館や銭湯などの玄関や社寺建築に見られる曲線状の屋根を「唐破風」屋根と呼びます。中央部に取り付けられる「兎毛通し」は、様々な題材の彫刻が施される部分でもあります。カエルが足を広げたような格好の「蟇股」や「木鼻」の彫刻も見どころです。

土蔵造り

土蔵造り

蔵のように壁から軒先まで、土や漆喰(しっくい)で塗り回した家屋を「土蔵造り」と呼びます。江戸時代以降、耐火建築として商家などの町家建築で多く用いられた構造です。

なまこ壁

なまこ壁

正方形に焼いた平瓦を壁に貼り、目地を漆喰でかまぼこ形に盛り上げた壁を「なまこ壁」と呼びます。目地の漆喰の形が「なまこ」の形に似ることに由来します。一般的には瓦を斜めに貼り、火災や風雨から建物を守る役割があります。

漆喰鏝絵

漆喰鏝絵

漆喰塗りの壁の上に、壁を塗る道具「鏝」を使って、漆喰を盛り上げながら立体的な絵を描く技法です。松崎町出身の入江長八の鏝さばきは絶妙で、色彩豊かな作品もあります。

火灯

火灯

開口の上部が曲線形のものを火灯といいます。鎌倉時代の禅宗寺院建築で、はじめて火灯窓が用いられ、形が炎に似ていることから火灯と呼ばれたと考えられます。その後、様々な形状のものが現われました。

下地窓

下地窓

土壁の一部を塗り残して下地を現した窓です。千利休が民家の下地窓を見て、はじめて茶室の窓に使用したといわれ、その後、茶室や数寄屋建築で広く用いられるようになりました。

床の間

床の間

「床の間」は和風建築の座敷に構えられ、掛け軸や置物、花瓶などが飾られます。一般的には床を一段高く造り、「床柱」を立てます。もう一方には、少し外に張り出して小障子を立てた「付書院」を設ける場合も多く、付書院の小障子や欄間のデザインも見逃せません。

棚

棚

床の間の脇「床脇」を構成するのが「棚」です。中央にある2枚の棚を左右段違いに配置したのが「違い棚」です。上下の小襖付の棚は「袋棚」といい、特に上にあるものを「天袋」、下にあるものを「地袋」と呼びます。

網代

網代

板や竹などを帯状に薄く仕上げ、斜めまたは縦横に編んだものを「網代」といいます。様々な網代天井があるほか、腰壁にも用いられます。

竿縁天井

竿縁天井

竿縁天井は、最も広く用いられる天井です。壁と天井の境に回り縁を廻し、竿縁という細長い材を並べ、その上に天井板を張ります。天井板には様々な表情の板も用いられます。

格天井

格天井

「格天井」は、細長い角材(格縁)を縦横に格子状に組み、天井板を張った天井です。「格天井」を湾曲した支輪で、さらに高めて造った天井を「折上げ格天井」といいます。

  

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2013年03月18日

電子書籍のご紹介

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しずおか近代和風建築さんぽ

静岡県の代表的な近代和風建築を紹介するガイドブックができました

静岡県内に点在する、施主の熱い思いや職人の技が築き上げた多彩で味わい深い近代和風建築を紹介するガイドブック。先人の技術力や美意識、自然と調和した豊かな住まい方など、美しい写真とわかりやすい解説を交え、1・2巻合計32件の建物を紹介。
持ち歩いて散策できる周辺地図や立ち寄りスポットも充実しています。

しずおか近代和風建築さんぽ 第1巻 しずおか近代和風建築さんぽ 第2巻
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【第2巻掲載内容】表紙イラスト:沼津倶楽部サロン
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静岡県のすごい産業遺産

静岡県の近代化を支えてきた歴史ある産業遺産の県公式ガイドブック

静岡県のすごい産業遺産 第1巻 静岡県のすごい産業遺産 第2巻 静岡県のすごい産業遺産 第3巻
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【第1巻掲載内容】旧マッケンジー邸/門池・配水塔/藤三払防波堤/落合楼発電所/芝川水系の発電所/旧王子製紙製品倉庫/旧静岡三十五銀行本店(現静岡銀行本店)/川奈ホテル/天城山隧道、安倍川橋/浜名橋/旧国鉄二俣線の施設(現天竜浜名湖鉄道)/御前埼灯台/焼津の防潮施設/旧見付学校/旧南葵文庫(現ヴィラ・デル・ソル)/静岡県庁本館/旧周智郡役所(現森町立歴史民俗資料館)/旧順天堂田中歯科医院/韮山反射炉

【第2巻掲載内容】旧大井上理農学研究所/社山隧道/相良油田油井/深良川発電所/旧富士製紙潤井川発電所(現王子特殊紙)/旧遠州銀行本店(現静岡銀行浜松営業部)/旧宇津ノ谷隧道/富士川橋/森村橋/大井川鐵道の施設/清水港テルファー/掛塚灯台/木和田川砂防堰堤/旧岩科学校/御真影奉安殿/静岡市役所本館/旧敷地村役場/松本医院/清水寺/凱旋紀念門

【第3巻掲載内容】蓬莱橋/安居山隧道/旧清水食品事務所(現フェルケール博物館「缶詰記念館」)/大井川発電所/日本軽金属富士川第二発電施設/旧宮崎製糸鷲津工場乾繭倉庫(現浜名湖れんが館)/旧浜松銀行集会所(現浜松市旧浜松銀行協会(木下惠介記念館))/旧庚子銀行本店(現清水銀行由比支店本町特別出張所)/観魚洞隧道/大井川橋/鹿島橋/東海道本線の施設/清水灯台/旧掛塚郵便局/旧石神尋常小学校校舎(現天竜ウッドワーク事業協同組合)/大日本報徳社/旧二俣町役場(現本田宗一郎ものづくり伝承館)/旧三島測候所庁舎/旧五十嵐歯科医院/ディアナ号の錨

  

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