2013年03月19日
芹沢銈介の家
静岡市
芹沢銈介が改装し、四季を過ごした板倉の家
芹沢銈介の家


居間/板倉の1階は一室の板の間の「居間」とし、芹沢が揃えた家具調度品類が板倉と見事に調和しています
正面/木造2階建のシンプルな造りの板倉を自ら改装した家で、東京の自邸の雰囲気も再現されています
芹沢銈介(せりざわけいすけ)
芹沢銈介は静岡市出身の染色家で、「型絵染」で人間国宝に認定されました。画家を目指していた芹沢は、民芸運動の父柳宗悦(やなぎむねよし)と、沖縄の染物「紅型(びんがた)」に出会い、染色の道に進みました。型紙とのりを用いて布を染める「型染」で創意あふれる作品を次々と制作しました。
芹沢銈介の家
宮城県北部に建つ板倉を気に入って、東京の自邸に移築し、自ら工夫を凝らして改装した建物です。2つに間仕切られた1階を一室の板の間の「居間」とし、そこは応接間であり創作の場でもありました。四季を過ごした家は、その後、当地へ移されました。


芹沢がデザインした板倉
1階の「居間」にやわらかな光を注ぐ窓は、芹沢が自らデザインした部分です。左には4段の障子をはめ込んだ引戸、その右は出窓に造り、上げ下げできる障子を立てます。伝統的な板倉の良さを知り、活かした、自らのための家です。
芹沢銈介の家は美術館の附属施設で、日・祝日に公開しています(8月は土曜も見学できます)。美術館入館者は無料で見学できます。芹沢が改装した板倉の家と建築家白井晟一の石水館を同時に楽しむことができます。
名称 | 芹沢銈介の家(せりざわけいすけのいえ) | ||
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概要 | 【住居】木造2階建、切妻造り、桟瓦葺 | ||
年代 | 1957(昭和32)年移築改装、1987(昭和62)年現在地へ移築 | ||
電話番号 | 静岡市立芹沢銈介美術館/054-282-5522 | ||
所在地 | 静岡市駿河区登呂5-10-5 | 定休日 | 公開日は美術館開館日の日曜・祝日のみ(8月は土曜も見学可) (美術館休館日:月曜、祝日の翌日、展示替期間中) |
営業時間 | 9:00~16:30 | 駐車場 | 51台 (登呂遺跡南側駐車場400円/日) |
料金 | 美術館入館者は見学無料 (美術館観覧料大人410円、大学生・高校生250円、中学生以下無料) |
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アクセス | 公共交通機関:静岡駅南口よりバスで約12分登呂遺跡下車 車:静岡ICから東に約2.5㎞、約10分 |
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ホームページ | http://www.seribi.jp |
2013年03月19日
花沢の町並み
焼津市
日本坂峠の南麓、焼津の山村集落
花沢の町並み


花沢の町並み 下流部/花沢川の流れに沿って築かれた街道には、花沢特有の表構えの屋敷が並んでいます
花沢集落全景/集落北端の山腹からの町並みです。山に囲まれた山村集落花沢の景観がよくわかります
山村集落花沢
花沢は、焼津市の北端に位置し、東・西・北の三方を山で囲まれた山村集落です。南北に流れる花沢川に並行して、日本坂峠へと続く街道が通り、最奥部に位置する法華寺の仁王門の手前から峠への山道がはじまります。
花沢の町並み
花沢の集落は、街道沿いに広がり、多くの屋敷地は、傾斜地に石垣を築いて造られています。主屋(しゅおく)は奥まったところに、街道沿いの石垣の上には附属屋が建っています。街道を進むにつれて坂道は急になり、石垣は高く積まれるようになります。街道に面したこのような屋敷構えが、花沢の特徴的な町並みを造り上げています。花沢川には生活の一部であった「ダンダン」と呼ばれる石段があります。


花沢の屋敷構え
花沢には、屋敷の入口の両脇に建つ附属屋の2階をつなぎ、下を通路とする、門のような姿の屋敷構えがあります。「長屋門(ながやもん)造り」と呼ばれていますが、長屋そのものに門を開く長屋門とは異なり、花沢の生業から発生した特有の屋敷構えです。
無料観光駐車場から花沢川沿いに散策すると花沢の里に到着です。
名称 | 花沢の町並み(はなざわのまちなみ) | ||
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概要 | 【町並】木造 | ||
年代 | 江戸後期〜昭和初期 | ||
電話番号 | ー | ||
所在地 | 焼津市花沢 | 定休日 | ー |
営業時間 | ー | 駐車場 | 50台(無料観光駐車場) |
料金 | ー | ||
アクセス | 公共交通機関:焼津駅より車で約10分 車:焼津ICから北東に約4.5㎞、約10分(無料観光駐車場より徒歩約15分) |
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ホームページ | ー |
より大きな地図で 花沢の街並み を表示
2013年03月19日
島田市博物館分館(旧桜井家住宅)
島田市
島田宿・川越街道に建てられた邸宅
島田市博物館分館(旧桜井家住宅)


座敷10畳/中央に床の間を構えた1階の座敷です。南側には庭園が広がっています
正面/川越街道に面して、大きな瓦屋根を見せる旧桜井家住宅の建築です
旧桜井家住宅
旧桜井家住宅は、国史跡「島田宿大井川川越遺跡」の川越(かわごし)街道に建てられた明治時代の邸宅です。建物は街道に南面して建ち、西側には庭園が広がっています。
旧桜井家住宅の建築
建物の正面は、2階の棟(むね)まで瓦を葺き上げ、大きな瓦屋根の姿に造られています。玄関の戸を開き土間に入ると、右側にかつての女中部屋、左側に畳敷きの部屋が続いています。土間の奥には、レンガのカマドが据えられた台所が広がっています。1階の奥には庭園に面した座敷10畳があり、2階の座敷8畳は数寄屋風に造られ、中庭に面して窓が並びます。


レンガのカマドと煙突
土間の奥に広がる台所には、レンガで造られたカマドが据えられています。煙突は、縦横に架け渡された大きな梁(木材)の間を抜けて、瓦屋根の上に現われます。
島田市博物館と分館を共通で見学できます。分館には、海野光弘の版画作品などが展示されています。
名称 | 島田市博物館分館(旧桜井家住宅) 〈しまだしはくぶつかんぶんかん(きゅうさくらいけじゅうたく)〉 |
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概要 | 【住居】木造2階建、寄棟造り、桟瓦葺 | ||
年代 | 1891(明治24)年 | ||
電話番号 | 島田市博物館分館/0547-34-3216 | ||
所在地 | 島田市河原2-16-5 | 定休日 | 月曜(祝日の翌日) |
営業時間 | 9:00〜17:00 | 駐車場 | 47台(博物館無料駐車場) |
料金 | 観覧料大人300円、中学生以下無料 | ||
アクセス | 公共交通機関:島田駅よりバスで約5分向島西下車、徒歩約10分 車:吉田ICから北西に約10㎞、約20分 |
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ホームページ | http://www.city.shimada.shizuoka.jp/hakubutsukan/hakubutu_top.html |