浜松市
姫街道・気賀の陣屋跡に営まれた離れの旅館建築
吉野屋


萩の間/茅葺屋根の2階の座敷です。床の間には皮付丸太の床柱を立て、床脇には違い棚を備えています
桐の間からの全景/池を挟んで茅葺屋根の離れと瓦屋根の松の間が並んで建っています
吉野屋
吉野屋は、浜名湖の北側を通る姫街道(本坂道)の宿場町として栄えた気賀(きが)の旅館です。気賀関所の関守(せきもり)・近藤家陣屋跡の一画に位置し、吉野屋の庭園部分は、「い草」栽培の試植地でもありました。
吉野屋の建築
庭園を囲むように4棟の離れが建っています。最も特徴的な茅葺屋根の離れは、1階の「日の出の間」と2階の「萩の間」から成り、瓦屋根の「松の間」が隣接します。池のほとりには、瓦屋根の「桐の間」と「亀の間」の2棟が配されています。いずれの建物も、材料や意匠にこだわった旅館建築です。


瓢(ひさご)形の吹抜き
「桐の間」の床の間で目を楽しませてくれるのは、床柱に取り付く壁の「瓢形」の吹抜きです。よく見るとゴツゴツした木材がはめ込まれています。吉野屋の建築には、銘木・珍木と共に、このような古材も使われています。
庭園を囲むように配置された離れで、食事を楽しむことができます。当家に生まれた日本画家野島青茲の作品展が、年に1度(ゴールデンウィ―ク)当館で催されます。
名称 | 吉野屋(よしのや) | ||
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概要 | 【旅館】桐の間・松の間:木造平家建、入母屋造り、桟瓦葺 亀の間:木造平家建、寄棟造り、桟瓦葺 日の出の間・萩の間:木造2階建、切妻造り、茅葺、※大工石原光次郎 |
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年代 | 桐の間・松の間:1927〜28(昭和2〜3)年 亀の間:1933〜34(昭和8〜9)年 日の出の間・萩の間:1935(昭和10)年 |
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電話番号 | 吉野屋/053-523-0004 | ||
所在地 | 浜松市北区細江町気賀904-1 | 定休日 | ー |
営業時間 | ー | 駐車場 | 10台 |
料金 | ー | ||
アクセス | 公共交通機関:気賀駅より徒歩約10分 車:浜松西ICから北西に約9㎞、約30分分 |
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ホームページ | http://www2.ocn.ne.jp/~yosinoya |