掛川市
遠州横須賀の町を代表する老舗旅館の建築
八百甚


玄関/広い土間に大黒柱と板敷きの式台が迎え、その中央には客室へと導く階段を据えた特徴的な造りです
正面全景/遠州横須賀の町の中央に建つ、大きな入母屋屋根の旅館建築です。2階の手摺や軒裏など、見どころがたくさんあります
遠州横須賀の町並み
遠州横須賀は、近世を通じて横須賀城の城下町として栄え、現在も往時の産業や町並みが残っています。三熊野(みくまの)神社の祭礼も継承され、祢里(ねり。屋台のこと)を曳き回す大祭は有名です。
八百甚の建築
八百甚は、町の中央に建つ創業明治時代末期と伝わる老舗旅館です。奥の別棟には、当初からの客室「1号室」があり、床の間には存在感のあるコブ付の床柱が立っています。街道に面した木造2階建、入母屋造りの建物は、1931(昭和6)年の建築で、正面のガラス戸を開くと、土間が広がり、大黒柱が現われます。その脇の階段で2階へ進むと、4室続きの客室があります。部屋境は襖で仕切られ、それぞれ床の間を構えています。


大きな大黒柱と天井
土間に足を踏み入れると、堂々としたケヤキの大黒柱が立っています。大黒柱の頭部には大きな木材が架け渡され、天井は大小の木材を縦横に組んでいます。これは2階の床の構造をそのまま表した「根太(ねだ)天井」といいます。
遠州横須賀の町並みのシンボル割烹旅館「八百甚」では、食事のみの利用もできます。八百甚の旅館建築を楽しむには、宿泊・食事の予約時に、近代和風建築の2階客室を希望してください。
名称 | 八百甚(やおじん) | ||
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概要 | 【旅館】 木造2階建、入母屋造り、桟瓦葺、大工清水末吉 | ||
年代 | 明治時代末期、1931(昭和6)年 | ||
電話番号 | 八百甚/0537-48-2008 | ||
所在地 | 掛川市横須賀113 | 定休日 | ー |
営業時間 | ー | 駐車場 | 15台 |
料金 | ー | ||
アクセス | 公共交通機関:袋井駅よりバス約20分横高入口下車徒歩約2分 車:袋井ICから南東に約14km、約30分 |
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ホームページ | ー |