掛川市

掛川城内の「竹の丸」に建てられた葛布問屋の邸宅

市指定文化財

竹の丸(旧松本家住宅)

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01 離れ 1階座敷/10畳の座敷に、5畳の上段を構えた離れの座敷です。床の間の左脇には火灯窓が開かれています 02 庭からの全景/広大な庭園に面して2階建の離れと平家建の主屋が並んでいます

葛布(くずふ)問屋・松本家の邸宅

「竹の丸」は掛川城北側の郭(くるわ)で、重臣の屋敷地でした。1903(明治36)年、掛川城下で代々葛布問屋「松屋」を営んでいた松本家が当地に本邸を建て、大正時代末期に離れの2階を増築しました。

竹の丸の建築

主屋の正面左端に式台(しきだい)玄関を構え、中央に「見世(みせ)」と「帳場(ちょうば)」が並びます。その奥に土間、南東に葛布の作業場が張り出し、北西に離れが続きます。離れの1階は上段付の座敷があります。2階の「貴賓室(洋間)」には葛布の壁紙が張られ、上段床(じょうだんどこ)を構えた座敷には水屋が備えられて、もてなしの空間であったことがわかります。

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これは見逃せません!!

貴賓室から望む天守閣

離れ2階の貴賓室は、南側の庭園に面したベランダが付けられ、欄間に色鮮やかな花鳥のステンドグラスがはめ込まれています。貴賓室から白亜の掛川城天守閣を望むことができます。

  • 見学有料
  • 予約不要

葛布問屋の邸宅が見学でき、部屋によっては貸室(有料・予約制)として利用することもできます。

名称竹の丸(旧松本家住宅)〈たけのまる(きゅうまつもとけじゅうたく)〉
概要【住居】主屋:木造平家建、寄棟造り、桟瓦葺 離れ:木造2階建、入母屋造り、銅板葺 ※土蔵2棟、米倉、番屋も市指定文化財です
年代主屋:1903(明治36)年 離れ:大正時代末期
電話番号掛川市 竹の丸/0537-22-2112
所在地掛川市掛川1200-1 定休日第4月曜(祝日の場合は開館)
営業時間9:00〜17:00 駐車場20台
料金入館料大人100円、小・中学生50円
アクセス公共交通機関:掛川駅北口より徒歩約7分
車:掛川ICから北に約2.5㎞、約10分
ホームページhttp://www.slowlife.info/takenomaru/

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本サイトに掲載した内容は2012年9~10月の取材・調査によるものです。営業時間・休業日は、おでかけの前に各施設のホームページなどの公式サイトをご確認ください。  
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  • 静岡県 文化・観光部文化政策課

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