沼津市
西伊豆・戸田の船舶業、匠の技が光る近代の邸宅
重要文化財松城家住宅


2階 座敷/床の間と棚を構えた和風の座敷に、洋風の天井紙が張られ、曲線を用いた欄間や間仕切りの壁が、和洋融合した独特の空間を造り上げています
正面/アーチ状の伊豆石の門をくぐると本玄関が現れ、松崎町出身の彫刻師石田半兵衛の作品と伝わる彫刻で飾られています
松城家とヘダ号
松城家は代々廻船(かいせん)業を営んだ旧家で、安政の東海地震(1854年)の津波でロシア軍艦ディアナ号が沈没した際に、代船の造船御用掛(ぞうせんごようがかり)を務めました。日本初の洋式帆船ヘダ号の完成後、地元で洋式造船業を続け、ロシア人来訪時には、邸宅に招き交流を図りました。
松城家の建築
戸田港に近い屋敷は、伊豆石の塀で囲まれ、かつては水路で戸田港と結ばれていました。主屋にはベランダが設けられ、柱は円柱に造るなど洋風を模した部分が随所に見られます。また、鏝絵(こてえ)の名人入江長八(いりえちょうはち)による様々な漆喰鏝絵が建物の内外に施されています。2階の座敷にはポルトガル製手描きの天井紙が張られ、部屋境には曲線を用いた開口を設けて、和洋が絶妙なバランスで融合した空間を造り上げています。1階は和風の趣で、座敷や最も格式高い「上段の間」があり、本玄関の彫刻は彫刻師石田半兵衛の作と伝わるなど、匠の技が邸内に溢れています。


本物の窓はどれ?
西面の2階には、洋風の窓が3カ所あります。本物の窓は右端の1カ所だけで、他は漆喰鏝絵で描かれたものなのです。さらに半円形の青空を映したような青色の欄間と石積み風の壁も、入江長八の左官技術によるものです。
月に2回、無料で一般公開が行われています。(公開日は第1・3日曜)
名称 | 松城家住宅主屋(まつしろけじゅうたくしゅおく) | ||
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概要 | 【住居】木造2階建、寄棟造り、桟瓦葺、大工上田儀兵衛、左官入江長八 ※ミセ、文庫蔵、東土蔵、北土蔵、門及び塀も重要文化財です。 |
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年代 | 1873(明治6)年上棟 | ||
電話番号 | 沼津市戸田造船郷土資料博物館/0558-94-2384 | ||
所在地 | 沼津市戸田72 | 定休日 | 公開日 第1・3日曜 ※荒天時中止の場合があります |
営業時間 | 9:30〜12:00 | 駐車場 | 10台 |
料金 | 無料 | ||
アクセス | 公共交通機関:修善寺駅よりバス約60分戸田港下車、徒歩約10分 沼津港より高速船で約30分戸田港下船、徒歩約10分 車:沼津ICから南に約40km、約90分 |
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ホームページ | http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/sisetu/matsushiro/index.htm |