静岡市
芹沢銈介が改装し、四季を過ごした板倉の家
芹沢銈介の家


居間/板倉の1階は一室の板の間の「居間」とし、芹沢が揃えた家具調度品類が板倉と見事に調和しています
正面/木造2階建のシンプルな造りの板倉を自ら改装した家で、東京の自邸の雰囲気も再現されています
芹沢銈介(せりざわけいすけ)
芹沢銈介は静岡市出身の染色家で、「型絵染」で人間国宝に認定されました。画家を目指していた芹沢は、民芸運動の父柳宗悦(やなぎむねよし)と、沖縄の染物「紅型(びんがた)」に出会い、染色の道に進みました。型紙とのりを用いて布を染める「型染」で創意あふれる作品を次々と制作しました。
芹沢銈介の家
宮城県北部に建つ板倉を気に入って、東京の自邸に移築し、自ら工夫を凝らして改装した建物です。2つに間仕切られた1階を一室の板の間の「居間」とし、そこは応接間であり創作の場でもありました。四季を過ごした家は、その後、当地へ移されました。


芹沢がデザインした板倉
1階の「居間」にやわらかな光を注ぐ窓は、芹沢が自らデザインした部分です。左には4段の障子をはめ込んだ引戸、その右は出窓に造り、上げ下げできる障子を立てます。伝統的な板倉の良さを知り、活かした、自らのための家です。
芹沢銈介の家は美術館の附属施設で、日・祝日に公開しています(8月は土曜も見学できます)。美術館入館者は無料で見学できます。芹沢が改装した板倉の家と建築家白井晟一の石水館を同時に楽しむことができます。
名称 | 芹沢銈介の家(せりざわけいすけのいえ) | ||
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概要 | 【住居】木造2階建、切妻造り、桟瓦葺 | ||
年代 | 1957(昭和32)年移築改装、1987(昭和62)年現在地へ移築 | ||
電話番号 | 静岡市立芹沢銈介美術館/054-282-5522 | ||
所在地 | 静岡市駿河区登呂5-10-5 | 定休日 | 公開日は美術館開館日の日曜・祝日のみ(8月は土曜も見学可) (美術館休館日:月曜、祝日の翌日、展示替期間中) |
営業時間 | 9:00~16:30 | 駐車場 | 51台 (登呂遺跡南側駐車場400円/日) |
料金 | 美術館入館者は見学無料 (美術館観覧料大人410円、大学生・高校生250円、中学生以下無料) |
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アクセス | 公共交通機関:静岡駅南口よりバスで約12分登呂遺跡下車 車:静岡ICから東に約2.5㎞、約10分 |
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ホームページ | http://www.seribi.jp |