松崎町

入江長八の漆喰鏝絵となまこ壁の邸宅

山光荘(旧依田家住宅)

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01 なまこ壁の蔵と門/門の横になまこ壁が建ち並ぶ姿が特徴的な旅館「山光荘」です 02 「長八の間」漆喰鏝絵/なまこ壁に開かれた窓を長八の鏝絵が飾ります。窓の両袖に「竹林に虎」、柱に「登り龍」、庇に「龍」が描かれ、茶色系の石肌も漆喰で造られた人造石です

山光荘の建築

旧依田家住宅は、鏝絵(こてえ)の名人入江長八(いりえちょうはち)が鏝絵を描いた蔵座敷や作品があることから、現在は、長八の宿「旅館山光荘」として親しまれています。
門の横に、なまこ壁の蔵が並び、正面に主屋の玄関を構えます。庭に面した座敷を客室とし、主屋の後ろには、なまこ壁2階建の蔵座敷「長八の間」が建っています。2階北側の庇付きの窓と東側の小庇に、長八の見事な漆喰鏝絵を見ることができます。

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これは見逃せません!!

長八の漆喰鏝絵「阿吽(あうん)の虎」

「長八の間」北側の窓両袖には、一対の虎が漆喰で立体的に描かれています。右側の天を仰ぎ吠える虎は、渡り廊下からも見ることができます。左袖の外側には竹の鏝絵が描かれ、長八の「天祐居士(てんゆうこじ)」の落款(らっかん)が刻まれています。

  • 宿泊のみ

山光荘は、長八の漆喰鏝絵作品を楽しむことができる旅館です。通りを東に進むと、なまこ壁通りと呼ばれる近藤家住宅があります(内部非公開)。

名称山光荘(旧依田家住宅)〈さんこうそう(きゅうよだけじゅうたく)〉
概要【住居】木造平家建・2階建、桟瓦葺
年代主屋・穀蔵:江戸時代末期 蔵座敷:明治時代初期
電話番号山光荘/0558-42-1047
所在地松崎町松崎280 定休日
営業時間 駐車場25台
料金
アクセス公共交通機関:修善寺よりバス約105分、松崎ターミナル下車徒歩約35分
車:沼津ICから南に約72㎞、約120分
ホームページhttp://www.d3.dion.ne.jp/~hidenaot/

本サイトに掲載した内容は2012年9~10月の取材・調査によるものです。営業時間・休業日は、おでかけの前に各施設のホームページなどの公式サイトをご確認ください。  
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  • 静岡県 文化・観光部文化政策課

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山光荘(旧依田家住宅)